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フタゴイロ

第1章 二ヶ月目の悪夢





なんの変哲もない平凡学生
ただ平凡で素敵な学校生活を送ることが私の夢だったりする。

でも、何故かそうはさせてもらえないらしい。

平凡・・・なんて素晴らしい言葉なんだ
日々私はこの言葉に感謝したい。
平凡万歳。普通最高。

できるだけ目立たず、普通に学校生活を送る。
派手ではないが、クラスの人ともそれなりに馴染んでいるつもりだ
特に不自由もなく過ごしているつもり・・・だった。


「なぁにボーッとしてるの?近衛ちゃん」

「いえ、何も。話しかけないでください」

「冷た!!紋が冷たいよ!!」


茶髪にピアス。顔・・・知らん
周りはイケメンだと言っているが全くどうでもいいことだ。
私には関係ないし、関係ありたくもない。
全くもって迷惑なので話しかけないでもらいたい。


「また奏多虐めてんのか。やめてやれ
不登校にでもなったら面倒だ」


黒髪にピアス・・・ピアス付けすぎだろ
以下略。もう説明すらしたくない。


この2人は学校でも色んな意味で有名な双子だ。

2人揃って私にとっては迷惑な存在でしかない。
ここ最近、毎日必要以上にこの教室に来ては何やら騒いでいる。
本当に迷惑な話だ。

他所でやってください。お願いします。


「叶多!不登校になるわけないだろう」

「どうだか」


あぁ五月蝿い。めんどくさい
どうにかしてくれ、切実に。


「なぁ、聞いてんの。紋?」

「な、なに?」

イライラのせいで叶多の顔が近いことに気づかなかった
思った以上に近い距離に机が音をたてた。

「やーい叶多。嫌われてやんの」

「嫌いになるわけないだろう。なぁ、紋?」


笑顔が黒く見えた。やだ何この人怖い。

マジで帰って欲しい、どっか遠いところに。



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