第2章 恋が芽生える時
〜一方、スクアーロとすみれは?〜
人混みが、大っ嫌いなすみれは、会場の隅にぽつんと立っていた。スクアーロが、持ってきてくれたマカロンやケーキに、タルトを食べている。
しかし、舌を出す。
「あっま…金平糖の方がいいや…」
いらない。と、スクアーロに突き返す。
「てめぇ…コレは、三ツ星レストランのマカロンだぞ?!!」
彼を無視して、ポケットから小袋を出して金平糖をボリボリと、食べていた。
「金平糖を、食うなぁぁぁあっ!!人の話しを聞けッッッ!」
「うっるさい!!!」
「ガッ!!」
紫色のハイヒールで、思い切りスクアーロを蹴り飛ばすすみれ。スクアーロは、勢いよく壁にぶつかる。
「なにしやがる!!クソアマ!!」
「アンタ、邪魔だし、そろそろボスの代わりに会議みたいなのにでるんじゃないの?」
「あ、もうそんな時間か。行ってくる、言っておくかここから動くな、絶対だぞ!」
「ハイハイ。分かったから、行ってらっしゃい」
シッシ。と、手で追い払うすみれに、怒りを覚えながらも会議に向かうスクアーロ。それを、見送ったあと彼女は、壁に寄りかかって、金平糖を1粒口に入れる。
「やっぱり、金平糖が一番美味しいわ」
甘い物を食べたら、次はしょっぱい物が食べたくなるのが、女子というもので。
「ご飯…食べよ」
ローストビーフ♪と、お皿を持ち料理をよそっていると。。。
「バーロー、酒がもうねぇじゃねぇか!」
赤髪のおじさんが、何やら騒いでいた。すみれは、自分が持っていた口を付けていないシャンパンを見つめた。
「あのぉ…」
「なんだよ!!!…お、おふ…」
男は、すみれの姿をまじまじと舐め回すように見つめてくる。
「あの…良かったら、コレ飲んでください。口、付けてないし」
グラスを、男に突き出す。
「お、おう!悪いな」
「いいえ。では、私は、ローストビー…げふんっ!食事をして来ますので…失礼致します」
頭を下げてから、1人ローストビーフを大量に皿に乗せて元の端っこに、戻り料理にがっついていた。
そんな、彼女を見て胸を熱くする男であった。。。