第2章 恋が芽生える時
すみれ は、スクアーロに近寄り隣に腰を下ろした。
「な、なんだ」
心の中の小人が、スクアーロの心臓に殺しにかかっていく勢いだ。。。
「スク…」
すみれ は、スクアーロに抱きつく。。。
「かっ!?/////」
「傍に居てほしいの…たまにでいい…から、お願い添い寝させて」
ダメ?と、上目遣いで見つめられたらもう小人は意図も簡単に、スクアーロの心臓を握りつぶせる。。、
「分かった!分かったから、離れろ」
「ほんと?」
「ああ…」
言うことを聞いて離れる。しかし、スクアーロの服の端を握り締める。
まるで、飼い主の傍に居られる飼い犬のような表情を浮かばせて、彼を待っていた。
スクアーロは、残っていたお酒を呑み終わり、少し酔ってるのかすみれ の長い髪にそっと触れる。
「綺麗だな」
「スクに言われても、嫌味にしか聞こえないわ」
スクアーロの手は、髪から頬に移りすみれ を見つめていた。
「スクの手、暖かいね」
目を閉じて、微笑むすみれ 。目を開けようとすると。
「もう少し、目を閉じてろ」
「はい」
スクアーロは、すみれ の唇に自分の唇を重ねた。すみれ には、すぐキスされたことに気がついた。
それは、段々と深いものになっていく。離れると、銀色の糸がぷつんと、切れた。スクアーロは、壊れ物を扱うように、すみれ を抱き寄せた。
「他の男のところなんて行くんじゃねぇ」
「え?」
「お前は、俺だけ見てろ。お前のことは、俺が守ってやる、絶対に…。」
「スクアーロ…でも、私」
彼女の左手の薬指に、はめられているキラリと光る婚約指輪。スクアーロは、指輪を取ってポイと、部屋に捨てる。
「あ!ちょっ!」
立ち上がろうとした瞬間、すみれ は手を掴まれ引っ張られ、スクアーロの膝の上に乗っていた。
「もう!あれ、婚約指輪なんですけど?」
スクアーロは、そのまますみれ をお姫様抱っこして彼女の部屋に連れて行った。
部屋に入って行ったところを、牛乳を飲みに来たベルに見つかった。
「ええ…マジで」