第2章 恋が芽生える時
〜真夜中inダイニングルーム〜
ソファーに腰を掛けて、グラスを揺らすスクアーロ。
お酒を呑みながら、眉間シワを寄せていた。
そこに。。。
「ふぁああ〜。アレ、スクじゃない」
すみれ は、2人きりの時はスクアーロのことをスクと、呼ぶ。
あくびをしながら、ダイニングルームに現れたのはすみれだ。聞き覚えがある声のする方に視線を移す。
スクアーロは、慌てて視線をズラした。
何故なら、すみれは男性のワイシャツ1枚着ているだけ。今は、冬だというのに。第三ボタンまで、胸元を開けて、あと数センチで下着が見えてしまいそうな丈のシャツ。
「て、てめぇ…もっと恥じらいをもて!/////」
「ん?なにが?」
冷蔵庫から、ミネラルウォーターを取り出して飲むすみれ。
「それにしても、まだ起きてたのか?」
「んー…眠れなくてさ。相手でも探そうかな」
「相手?」
「一緒に寝る相手に決まってるじゃない」
ーブブブゥー!
「ゴホゴホッ!お前、ンなこと!!」
お酒が、器官に入り咳が止まらないスクアーロ。
「別に、エッチするとかは言ってないわよ?ただ、添い寝したいだけ」
「お前、男を抱き枕と勘違いしてねぇか?襲われるぞ…」
すみれ は、んー!と背伸びをしてから何かを思い出したかのように、指パッチンをしてスクアーロを見つめた。
「な、なんだ」
「スク、一緒に寝てよ」
「あぁああ?!!」
お、俺がすみれ と同じベッドで…一夜を過ごす…?
あ、くそ心の中の小人が俺の心臓を潰そうとしている…。。。
「いや?なら、他に頼むけど」
「他?だ、と」
「うん、例えば…ボスとか!」
「ああっ?!」
〜スクアーロの妄想劇場〜
「ボ、ボス…私…ただ一緒に寝るだけで…きゃあっ」
ベッドに押し倒されるすみれ 。
「この為に来たんだろ…変態な女だな」
「そ、そんなぁ…」
「お前は、俺様の言うことを聞け」
「うわぁぁあああ!なしだなし!!ボスのところに行くのは、この俺が許さん」
「変な妄想すんな」
ぼそぼそ言っている、スクアーロを見てすみれ は、あることを思いついた。