第2章 恋が芽生える時
扉の間から、白いもくもくとした煙が、入ってきて驚きのあまりベルは一度立ち上がり、部屋に入ってきたエプロン姿よフランに視線を向けた。
彼は、何か小さなお鍋を持っていた。
鍋の下から、白い煙と共に異様な何とも言えない、香りが鼻につく。ベルは、口を覆ってフランに近寄る。
「フラン!お前何持ってんだ?!」
「とうとう、目まで悪くなったんですかぁー?お鍋ですよ」
「そのくらい見りゃあわかるわ!!中身の話しだよ!!!」
「えっと…おやじ?」
「おじやだわ!このボケカエル!」
「酷いなぁー。ちゃんと、作ったんですよ?」
かせっ!と、お鍋を取り上げ中身を開けると、これまたびっくり、何故か色が赤黒い。。。
「ちゃんと、すみれさんのレシピ通りに…やや半分作りましたよ?」
「やや半分て、なんだよ。レシピ見せてみろ」
フランは、ベルの言う通りにすみれが書いたレシピを渡した。。。