第2章 恋が芽生える時
〜聖羅の部屋〜
結局、ベルがお姫様抱っこで部屋に連れて行ってくれた。そのまま、フカフカなベッドに寝かしてやる。
部屋には、ベルと聖羅の2人きり。。。
椅子を反対側にして、背もたれに体を預け、眠っている聖羅を見張っていた。
「なんで、俺が…こんなことしねぇといけねぇの」
それは、、、約10分前。。。
「私とスクアーロで、お医者様の手配をしてくるわ!フランは、料理ね」
「え」
「これ、卵おじや。ジャパニーズおかゆのレシピよ」
フランに1枚の紙を渡す、すみれ。
「げっ…カエルに料理なんて出来んのかよ」
「失礼しちゃいますぅー。ミーに掛かれば、ジャパニーズおやじなんてちょちょいのちょいですよ」
「おやじじゃない。お、じ、や」
「あ、ジョークですよ。でも、こういうのはルス先輩の方が得意なんじゃ?」
「ルッスーリアは、任務だって言ってんだろうが!」
「あ、忘れてました」
スクアーロは、その内ストレスで禿げるとすみれは、確信した。。。
「わかりましたぁー。やってみます」
「頼んだわよ」
「シッシッシッ。まぁ、頑張れよ」
じゃっ!と、自室に戻ろうとするベルの服のフードを掴むすみれ。
「なんだよ」
「どこ行くのかしら」
「部屋」
「アンタは、ここで聖羅の様子を見てるの!サボったり、してみなさい…チリになるわよ」
目が本気のすみれに、流石のベルも言うことを聞いた。そして、現在に至る。。。
「王子、風邪とか引いたことねぇーし」
辛そうな聖羅の頬をツンツンと、するベル。
「お前、バカのクセに風邪とか引くなよな……心配すんだろ」
『ベルさま!』
ボーッと、していると元気な時の聖羅の笑顔がベルの脳裏に浮かび上がる。。。
「バーカ」
その時。。。