第1章 10年後の現実
嫌な予感がしたスクアーロ。
「すみれっ!聖羅!!そいつから、離れろ!」
「遅いわ!!」
と、お面の男が呟く。 すみれは、スクアーロが。聖羅は、フランが助けに行くが、2人とも巻き込まれる。
巨大ミミズが、4人の体に巻き付き身動きが取れなくなる。。。
「あらー、ミーまで捕まっちゃいました」
「コレも、幻術?」
すみれが、フランたちに聞く。
2人は、口を揃えて呟く。
「「多分?」」
「アンタたち、六道骸の弟子よね?!!」
「前にも言いましたが、幻術を見破るのってちょー難しいんですよ。ほとんど、勘です」
フランの説明に、段々とイライラしてくるすみれ。
「聖羅は、どう思いますぅー?」
「多分、本物」
「えぇー、多分偽物ですよー」
「お前ら、その多分てやめろ」
身動きが、取れないスクアーロもイライラしながら話しを進める。
「よし、ならいつものやつですね」
「わかりましたわ」
「「じゃーんけんぽい」」
「「ジャンケンで決めるなぁ!!」」
「だってぇー師匠が、前に意見が割れた時は、ジャンケンで決めろって言ってましたもん」
「ねぇー」
「てめえら、この絶対絶命の時に良くジャンケンなんかできたな」
ある意味すごい。と、スクアーロも呆れて怒ることも出来ない。
「とりあえず、この状態も飽きてきましたし…脱出でもしますか」
「そうですわね」
「「もっと、早く気づけ!!」」
4人の声は、お面の男には届いていない。
「もう…キレた」
すみれは、太もものベルトから1本試験管も取り出した。綺麗な青色だ。
口で、ビンの蓋を開けてミミズにかけるとミミズが、ドンドン溶けていく。
「すみれさん。それなんてすかぁー?」
「すみれ特製の薬品」
両手が、使えるようになった為、残った薬品を隣にいたスクアーロに巻きついている巨大ミミズにかけると、シュゥーと音を立てて溶けていく。
「俺が、囮になる!その間に、脱出しとけ!」
そのまま、スクアーロは敵に突っ込んで行く。