第1章 10年後の現実
「ゔぁぁぁぁああい!!!」
10分、お面の男の注意を逸らす。横目で、3人が脱出したことを確認してから、戦いに力が入る。
「スクアーロ!避けて!」
ふと、森の方から声が聞こえた。そこには、すみれが少し大きめな鉄扇を、開き人風吹かす。
「天女の羽衣」
風は、段々と強くなりお面の男は大木に体がまるで、張り付いたかのように動けない。
「天女の鉄槌」
もう一度、鉄扇を、開くと先端から銀の針が現れてそのままお面の男に刺さる。
「くそ…こんなもの」
「残念でした。それは、猛毒が塗ってあるのかすり傷でも、死ぬわよ」
お面の男は、そのまま息を引き取る。
「苦しまないで死ねただけ、有難いと思いなさい」
「倒したのか?」
後ろから、フランがぱちぱちと手を叩く。
「流石は、すみれさん!血も涙もない戦いでしたね」
「でも、凄いですわ!ボックスなしで倒しちゃうなんて!」
「私のボックスの子は、ちょっと暴れん坊さんだからね」
「ゔぁぁぁぁああい!よくやった。ボスに報告だ、帰るぞ」
スクアーロの言葉に、はぁい!と声を上げる3人。。。