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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第1章 ワームホールはすぐ側に(家康)


『愛…ただいま…』

そういうと愛の肩に顎を置き
まだ半乾きの髪の毛から香る
愛の香りに心を落ち着ける。

(どんだけ俺が我慢してるか…
わかってないだろうな…)

「家康…ちゃんと元気でよかった。」

『それはこっちの台詞…
この3日、ご飯もマトモに食べてないの誰?』

「げ…
な、なんでそれを…」

『昨日はどこで寝たの?』

「そ、それはちゃんと部屋で…」

『部屋の何処で?』

「畳…です…」

『はぁ〜〜。
もう本当に、俺がいないと何やってんのあんた…』

そう言うと、手拭いで拭いてた髪を
ぐちゃぐちゃと、荒く動かした。

「い、痛いよ、家康っ」

文句を言うために後ろを向く愛に、

『だまって前向いて。』

愛の頭を掴んでグルッと前を向かせる。

キュルキュル〜〜

(うわっ、お腹なった…)

ぷっ…

『あんた本当…
照れたり、怒ったり、お腹減らしたり、
忙しいね…くくっ』

恥ずかしさのあまり、黙って俯く愛。

『さぁ、政宗さんがお待ちかねだから、
早く行くよ。』

「え?政宗が?」

『愛がご飯まともに取ってないって
女中に聞いて、腕を鳴らして待ってる。』

「わぁ!そうなんだ!
夜家康の御殿に取りに来るって
そういう事だったんだね!」

『さ、用意して。』

そういうと、愛を立たせて
襖の前で待つ。

愛は、政宗のために仕立てた着物の包みを持って立ち上がる。

「あっ…」

少しの立ち眩みによろけると、
そのまま、咄嗟に出された家康の腕に収まった。
そして、そのまま愛は横に抱かれる事になる。

「だ、大丈夫だから、
降ろしてよ…」

『見てられない…』

そう言うと、そのまま家康は自分に御殿へと歩き出した。
愛の訴えは受け入れられないまま…。
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