• テキストサイズ

イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第1章 ワームホールはすぐ側に(家康)


家康の御殿につくと、そこには豪華な料理が並べられていた。

「うわぁ〜〜!凄いよー!」

キラキラした目で嬌声をあげる。

『お前、全然飯食ってなかったんだって?
悪かったな、仕事増やしちまって。
今日はいっぱい食べて、いっぱい甘やかしてもらえよ』

そう言うと、政宗はポンポンと愛の頭を撫でる。

それを見た家康は、不機嫌な顔で
「ちょっと、政宗さん、
秀吉さんみたいに気軽に触らないで。」

グイッと愛の腰を寄せる。


『まぁそう言うなって。
俺だって久しぶりに愛の顔見たんだ。
少しくらい触らせろ。すぐ帰る。』

「…無理です。」

愛は慌てて、

「政宗、一緒にご飯食べていかないの?
あ、先ずは着物渡さないとね。」

そう言うと、家康の手をスルッと抜けて
持ってきた包みを開ける。

「仕立ての確認したいから、羽織ってみてくれる?」

家康は不機嫌な顔のまま料理の前に座り2人のやり取りを見る。
(なんか…ムカつく…)

愛の仕立てた羽織に袖を通すと
政宗が選んだ群青の反物に、細かく刺繍が施された羽織は
丈も、裄もぴったりで、最高の仕立てに見えた。

「良かった、寸法も大丈夫そうだね。
政宗、この色とっても似合ってるよ!」

『おう、ありがとうな。
何時もながら、最高の出来だな。
早速明日から使わせてもらうよ。

しかし、この刺繍、時間かかっただろう。
忙しいのに悪かったな。』

そういうと、裾に向かってあしらわれた、
フワフワの雪のような柄の刺繍を撫でる。

『あれ?』

その中の1つに手を止めて、愛を見ると、
そこにはイタズラっぽく笑う愛の笑顔。

「気づいた?
隠れお団子だよ!
政宗がこの前、反物のと一緒に手作りのお団子くれたでしょ?
真っ白で雪みたいだなーって思ってたから、
コッソリ羽織に忍ばせてみました!」

そう言うと、嬉しそうに政宗と一緒に羽織の刺繍に手をやる。

『ははっ…お前らしいな!
より一層大切にしたくなったよ。
お前が俺の事を想いながら作ってくれたんだもんな。』

言いながら、愛の頬を撫でる。




/ 773ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp