第25章 合わせ鏡(三成)

「ん…」

静かに触れた口づけは、ゆっくり時間をかけて再び熱をもつ。

「ん…っ…みつなり…くん…
私も…三成くんが…んっ…ぁ」

伝えたい想いを口にしようとすると、更に口づけは深くなり
それを許してはくれない。

「愛さま…その…貴女の全てを…ください…
ずっと…ずっと私だけに」

「そんなの…当たり前っ…ん…」

愛が言葉を発しようと口開けば、
すかさずに三成の口づけが深くなり
呼吸ごと丸のみされてしまう。

「く…ぅ…んんっ」

「愛さま…もっと…」

「ぁ…三成くんっ…」

呼吸もままならない深い口づけに
頭がぼーっとして、しれだけで身体は溶かされてしまう。

ようやく口づけが離れると、そのまま着物をはだけさせながら
熱い口づけが下へとおりていく。


白い肌に沢山の花びらを咲かせながら、
終わらない口づけの嵐。

「愛さま…身体が跳ねて…可愛い…
ちゅく…ちゅ…」

「あっ…やっ…」

胸を捉えられて、さらに身体を跳ねさせる。

「気持ち…いいですか？
次は…どこがいいでしょう…教えて…」

「んっ…あぁ…三成くん…はぁ…っ…いじわる…」

じっくりと、確実に攻め立てながら
三成に言葉求められる。

「くちゅ…ちゅる…
意地悪なのは、私ではなく愛様の方ですよ？
だって、こうして貴女を気持ちよくさせられるのは
私しかいないでしょう？
それは、私にとってこの上ない幸せなんですから…」


「んっ…そうだけ…ど」

「だから…意地悪しないで教えてください。
貴女のして欲しいこと、気持ちいいところ…愛様の口から私に。
私に貴女が、何も考えられないくらい乱されている姿を
一番近くで感じさせて下さい…ね？いいでしょう？」

(ずるい…そんな言い方されたら…もう抗えなくなるじゃない…)


夜更と共に、更に熱をもち身も心も深く繋がる。
朝になったらもうカタチが無いかもしれない…
そんな事を思いながら愛は三成に全てを委ねた。