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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第22章 立待月に焦がれて(政宗)


「でも、よかった。仲直りだね」

そう言って笑顔を見せる。

「政宗との約束だったから、上手にできるようになったずんだ餅、
一番最初に食べて欲しかったんだよ?」

そう言うと、包んでいた風呂敷を手に取る。

「これも政宗に贈り物。
政宗が買ってくれたお重と、私が縫った風呂敷で、
これからもこうやって、美味しいもの贈りあいたいな」

頬を薄っすら染めて愛が政宗を見つめる。

「……っ」

すると、政宗は急に愛の手から風呂敷を奪い取り、
愛の頭に被せた。

「な、なにするのっ」

急に前が見えなくなった愛は慌てるが、

「そんな可愛い顔でこっちみてるお前が悪い。
まずは、その美味しそうなもの全部よこせっ」


そう言いながら愛をその場に組み敷いた。


「ちょ…ちょっと政宗…まって…」

何が起こったかを漸く把握すると、
愛は真っ赤になりながら抵抗する。

「だめだ。俺を嫉妬させた罰だ。
今日は、お前のこと全部食うまで寝かさないからな」

そう言うと、愛の首元に噛み付くように、けれど優しくキスをする。

「ん…ぁ…だめ…」

吐息交じりの愛の身体を
ゆっくりと味わうように、胸元を開いて更に舌を這わしていく。

「政宗…んっ…」

全身に鳥肌が立つほどの感覚に、
身体を震わせながら愛はギュッと目を瞑った。

「観念したか?」

ニヤリと口端をあげる政宗に

「もう…さっきまではちょっと可愛かったのに…」

そう呟いてしまい愛はハッとする。

「へぇ…観念はしてないないんだな?
じゃあその身体中にわからせてやるからな…覚悟しろよ?」


そう言うと再び胸元へ唇を落とす。
けれどそれは言葉とは裏腹に、優しく、愛を蕩けさせるには十分な口づけだった…






政宗は、ピクリとも動かなくなった愛を抱き上げ褥へと運ぶ。

(夢中になりすぎたな…)

そっと寝かせて自分も隣へ寝転がり腕をついてその寝顔を見つめた。


愛…
お前がいるから俺は強くなる。それは間違いない。
けど…わかったんだ。
たまに俺は弱くなるんだな…
でもそれが、全部お前がいる証なのだとしたら、俺はやっぱり強くいられるんだ…





立待月に焦がれて 終
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