• テキストサイズ

イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第21章 月と金星 (秀吉)


「秀吉さん…ホント…なの?」


佐助に背中を押され、半ば転がるように秀吉の前に愛が現れる。



『愛…?ホンモノ…か?』




お互いに違う意味で唖然とする。


『あー。秀吉、悪かったな。
ちょっと俺が、お前を懲らしめようとだな…』


政宗が痺れを切らして口を挟む。




『良かった…良かった!』



政宗の声をかき消すように、秀吉の声が響いた。



いつもは冷静な秀吉が、周囲に構わず愛を掻き抱いた。
そして、何度も何度も口を突いてでる言葉は

『良かった…』


きつく抱きしめられても、まだ愛は秀吉の言葉に実感が湧かない。



(だって秀吉さん、私と結婚するつもりは無いって…)



「秀吉さん…苦しい…」


力一杯抱きしめられている事に気づく。



『あぁ、悪かった…大丈夫か?
お前本物だな。何処にも行ってないな?
どこも…怪我してないか?』


少し身体を話してまじまじと愛の身体を眺める。


「大丈夫だよ…。
秀吉さんに会えるってなったら、透明じゃなくなったの。
政宗が全部知ってる…」



『あぁ。安土を出るときは、もう殆ど気配しかなかった』



『そうか…悪かった。何も気づいてやれなくて…。
でも本当に良かった。此処に来てくれてありがとう』





























/ 773ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp