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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第1章 ワームホールはすぐ側に(家康)


ーー!?ーー

『やぁ、愛さん、
久しぶり!』

「佐助くん!!」

今朝方、ぼーっと天井を見ながら
佐助は元気かと気にしたことを思い出す。

「暫くぶりだね!元気だった?」

シュっと、音もなく畳に辿り着くと、

『うん。俺は相変わらずだよ。
愛さんは忙しそうだったね。』

「なんで知ってるの?」

『実は、何回か来てみていたんだが、
愛さんが毎夜遅くまで仕事をしていたから
悪いと思って、そのまま帰っていたんだ。』

「なんだ、声かけてくれれば良かったのに!」

少し申し訳ない気分になり、自然に目尻が下がる。

『おっと、そんな顔しないで。
頑張ってる愛さん見てるのも、
悪くなかったよ。』

「そ、そっか。
あれ?でもそんなに何回か来てくれるって事は
何か用事があったんでしょ?」

『うん。実はそうなんだが…
ちょっと時間が無いみたいだ。
これ、今日は手紙を置いて行こうと
思ってたからよかった。
もう愛さんには関係ないことだから
急がなかったんだけど、良かったら見ておいて。』

そう言うと、今では懐かしくなった
ルーズリーフに横書きにされた手紙を愛に渡し、
サッと天井に消えていった。

佐助が居なくなった瞬間に、
襖の外から

『愛様〜
湯浴みの準備が整いましたよ!』

と女中の声がする。

(さすが佐助君…)

感心しつつ、
「わかりました、ありがとうございます。
用意したら直ぐに行きますので!」

と、返事をし、佐助の手紙に目を落とした。
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