第20章 貴方への愛を紡ぐ日(家康)
あんたはいつもそう。
俺が独り占めしたいのに、みんなに平等に優しい。
それが、あんたの良いところだし、そういうところも全部好きになった。
だけど…やっぱり俺だけを見てて。
ただ、そう伝えたかっただけなんだ。
たまには、俺の中の天邪鬼を押し込めて、
ただ甘やかしたい。
けど、どんだけ今まで捻くれて、拗らせてきたのか…
自分でも呆れるくらい。
また、あんたにそんな顔させて。
ごめんの一言がこんなに大切なんて、わかってなかったんだ…
バレンタインの日、愛が本当に伝えたかった事は…
いつも天邪鬼な家康を、広い心で受け止めてきたけど、
たまには、意地を張っちゃうこともあるよね。
そんな2月の、ある日のお話。