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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第19章 あの星空の彼方に(謙信)


「確かに、すぐには理解しがたい。
でも、もう少し教えてくれるか?」


謙信は酒を煽りながら、そう言うと愛の頬に口付けをする。


「も、もう、謙信様…」


「愛が楽しそうに話しているところを、
もっと見たいと思っただけだ」


「そう…ですか?
でも、結局は、そんな難しいことなんてどうでもいいんです。
真っ暗な空にたくさん輝いて、凄く綺麗じゃないですか」


愛はそう言いながら謙信に酒を注ぐ。


「そうだな。それはわかった。
難しい話の内容でも、お前が可愛らしく隣で輝いてるのと同じだ」


そう言うと、盃を置き、その手をそっと愛のうなじに回す。



「謙信様…」


愛は近づく顔にそっと目を閉じる。




「愛…お前ほど愛しいものはいない。
お前ほど、綺麗なものもな…」


「んっ…」


輝く月と、満天の星空に照らされながら、
口付けは何度も角度を変えて深くなる。



「はぁ…けん…しん様…んんっ…ぁ」



お互いの吐息を絡めあい、呼吸が出来ないほど深い口付け。



「愛…離れるな…」



「は…い…はなさない…で…」




長い長い口付けが終わる頃、二人の間には月の光に照らされた錦糸が落ちる。


息が上がっている愛を横抱きに抱えると、
謙信はそっと褥におろした。


「謙信様…障子を…」


「寒いか?ならば、俺が温めてやろう」


そう言うと、愛の着物をはだけさせ、
そこかしこに口付けを落としては、花びらを散らす。


その姿を、満月の灯りが煌々と照らし出していた。



「ちがっ…あっ…んっ…明るい…から…」



外からの光に、愛は恥じらっているようだった。


「月夜もいいものだ。お前の綺麗な肌がはっきり見える」


「いや…恥ずかしい…」


謙信は構わず、帯に手をかけ全身の白い肌を露わにし、
愛の敏感なところばかりをやわらかな唇で攻める。


「やっ…謙信様…あっ…んんっ…」



「新しい年も、お前が俺だけのものだという証を刻み込んでやろう…」



そう言うと謙信は、愛の身体中に花弁を残して行く。
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