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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第18章 くりすますをあなたと(三成)


『ふぅ。みんな喜んでくれて良かったね!』



「信長様がこの羽織を羨ましがられていたのが、
私は一番嬉しかったです。
愛様、ありがとうございました」



『そうだ、猫さんにもプレゼントあるからね』


愛は懐から赤いリボンのようなものを取り出して、
猫さんの首に付けた。


[にゃぁ…]


「ふふふ…お似合いですよ、猫さん」




買い物を終え、それぞれの御殿を周り、プレゼントを渡した。

秀吉には、装飾の綺麗な煙管、
政宗には、絵柄の綺麗な文を書く紙、
家康には、三成おすすめの書物、
信長には、たまたま行商に来ていた漆塗りの綺麗な盃、
光秀は一番悩んだが、安土で最近話題になっているお酒にした。


政宗と信長以外は、突然二人が
《くりすますぷれぜんと》と言って渡して来たものに驚いていたが、
秀吉はたまたま政宗と一緒に居たこともあって、
クリスマスの説明を受けて納得していた。


家康は《三成おすすめの》という言葉に、
すこぶる嫌そうな顔をしながらも、
最後には「ありがとう」と受け取った。

信長に報告をしていた光秀は、
この酒で、信長様とクリスマスをするか…と笑っていた。


信長は、自分が分け与えた物が、思いのほか素晴らしい羽織になった事を
本当に羨ましがっていたようだった。


でも、共通していたのは、みんなが笑顔になった事。



「くりすますとは、皆様を幸せにする日なのですね。
愛様と佐助殿に出会い、この日を知ることが出来て
私の知識はまた一つ増えました。
愛様は、本当に素晴らしい方です。
出逢ってくれて、ありがとうございます」


『そんなっ!私の方こそ、三成くんとこうしていられて、
本当に嬉しいんだよ?…本当にこの時代に来られて良かった。
これからも、よろしくね、三成くん』



愛様…貴女がこの時代で、私と出逢ったことを
喜んで下さっている…それだけで私は、
本当に幸せです…



「ずっと、私の隣に居てくださいね、愛様…」


そう言って三成は、愛を優しく抱きしめた。

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