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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第18章 くりすますをあなたと(三成)


「違うんです。これは、実は少し前に見つけて、
貴女に贈ろうとしていたのですが、機会を見つけられずにいた物なのです。
《くります》を佐助殿から教わって、贈り物をするものだと知って、
良い機会でした。何もないのに差し上げたら、きっと愛様は
返って気を使ってしまうと思ったので」




そう言う三成は、本当に嬉しそうな顔をしている。



「大切な方に贈り物をするというのは、
こんなに幸せな気持ちになるのですね」



愛は、込み上げてくる熱いものを必死に堪えていた。
こんなに自分の事を想ってくれる人に出逢えて良かった…と。



『三成くん…私もプレゼントあるんだ。
枕元には起きそびれちゃったけど…』



必死に涙を堪えながら、少し大きな包みを渡す。




『実は、クリスマスが出来なくても、三成くんに渡そうって思ってて、
前から作ってたの。だいぶ寒くなったし、すぐ使ってもらえると思うんだ…』




三成がをの包みを開けると、そこには手触りの良いファーが付いた羽織が入っていた。



「これは…愛様が作ってくださった中でも、相当手が込んでいますね。
大変だったのではないですか?それに、これはとても珍しい…」



ファーの部分を撫でながら、三成は目を丸くする。



『前に、信長様に呼ばれて、南蛮の献上品があるから
好きなものを持って行けって言われたの。
その時に、これで三成くんに何か作りたいと思って、
信長様に頂いたんだ』




「信長様に頂いた物を、私に下さって宜しいのでしょうか」



『うん。大丈夫。ちゃんと、三成君にも何か選べって言われてたから。
信長様には、驚かせる贈り物に使いたいって断ったから、
三成くんが今まで知らなくても問題ないよ!』


「色々お気遣い頂いたのですね。ありがとうございます。
早速これを着て、愛様と出かけたいです!」



『よかった、喜んでくれて!
じゃあ、夜はクリスマスの料理を用意してるから、
それまでまたクリスマスデートする?』



「そうですね!今日もお休みを頂いてますから…
お世話になってる皆さんにくりすますぷれぜんとを買いに行きましょう!
あ、でも、今日はおめかししないで下さいね、昼間ですから」



愛は、真剣に言う三成に、つい吹き出してしまうのだった。
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