• テキストサイズ

イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第18章 くりすますをあなたと(三成)


『信長様、この方たちの信仰するキリスト教の概要はおわかりになりますか?』



愛が全てを聞き、観念したように話し出す。




「ああ。西洋の宗教で、イエスキリストという神を信仰していると聞いている」




『先ほどの、Jesus Christとは、イエスキリストの別の読み方です。
十二月二十五日は、そのキリストの誕生を祝う日で、キリスト教徒にとっては
とても大切な日なのです』



愛が話す事をじっくり聞いている信長と、
自分の話した内容をより深く説明できる目の前の姫に驚く宣教師。
そして、複雑そうな顔をしている政宗がそこにいた。




『その、キリストの誕生を祝う日を、Christmasといって、
その日はただ主の誕生を祝うのではなく、自分の大切な人たち…
家族や友達や恋人と贈り物をしあったり、一緒に食事をしたりして過ごします』




「ほぉ。何故そのような事を?」



『今、自分がこうやって幸せに、家族や友人、大切な人と過ごせるのは、
主イエスキリストが守ってくださっているから…そうすることが、
主の誕生を祝うことへ繋がるからです』



「なるほど…じゃあ、そのくりすますってやつは、とても大切な日なんだな」


『えぇ。けれど、今安土にいるキリストの宣教師たちは家族と離れたり
大切な人達と離れ離れになっている人も多いので、二十五日はキリスト教徒を集めたparty…
集会を開きたいと言っています』


『けれど、異国の人が集まって、見慣れない事をしたり、
歌などを歌っていると、怖がる人達もいるかもしれないという事で、
信長様の許可を得て、その集会をやりたいそうです』



「そうか。よくわかった。
日ノ本と宗教が違えど、この安土にいる限り何人たりとも守られねばならない。
二十五日の集会の場所を知らせれば、信長が直々に許可していると言う達しを出す」




「OH!アリガトウゴザイマス!
コレモスベテ、Princessノオカゲデス!
Thank you berry match,princess」


『そ、そんな、プリンセスって柄じゃないですから…』


頬を赤らめる愛を見て、政宗はまた複雑そうな顔をしていた。
/ 773ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp