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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第18章 くりすますをあなたと(三成)


翌日、愛は三成から聞かされた通り、
朝から安土城を訪れていた。



(私で役に立つのかな…。英語だろうけど、英検三級レベルなんですけど…)



通訳をと聞かされ、一度は断ったが、日本語も片言で話せると聞いて引き受けた。



(要約したりすればいいってことだよね?)




謁見の間に着くと、既に信長と政宗がそこにはいた。


『失礼致します』


「よく来たな。宜しく頼む」


信長に促され、政宗の隣に座る。


「お前今日出かけるんだって?
どこに行くんだよ」


出かけることを知っていた政宗に驚きながらも、



『なんで政宗が知ってるの?
出かけるって言っても、友達とお団子食べに行くだけだけど…』



と、答えた。



あまりにも他愛ない答えに、今度は政宗が少し驚いたように、


「そんな用事なのに、三成はあんなに動揺してたのか…?」


と呟く。


『え?三成くんが?』


政宗が何かを言おうとした時、宣教師を連れて信長の家臣が現れた。



『信長様、お連れ致しました』



そう言うと、一人の西洋人が姿をあらわし、ぺこりとお辞儀をする。



「キョウハ、ヨロシクオネガイシマス」




(なんだ、結構話せるのか。じゃあ私の出る幕はないかな)


第一声を聞き、愛は少しだけ安心した。



「何か願いがあると聞いた。なんだ」



信長が単刀直入に聞く。



「モウスグ、Christmasガアリマスノデ…」


『っ!!』




【クリスマス】という言葉を聞いて、愛があからさまに動揺する。



「おい、なんて言ったんだ今」


政宗が聞くと同時に信長も愛を見た。



『えっと…もうすぐ、クリスマスがあると…』



「クリスマス?」


信長と政宗は同時に聞き返す。



「ハイ。ワタシタチノ主、Jesus Christノ、
タンジョウヲイワウノデス…」



「じーざす?なんだって?」


政宗が疑問を口にするたびに、信長も愛を見る。




『一つ一つ説明するのは長くなるので、一通り話を聞いても良いですか?』



「わかった。宣教師、ここにいる愛姫に話せ」



信長に促された宣教師は、お願いを話す。





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