第18章 くりすますをあなたと(三成)
【愛さんへ Christmas会は12/23にしよう。Merry Christmas!】
短い文章に織り込まれた、見たことのない文字に政宗は眉間を寄せる。
『これ、横に書いてあるのか?どう読むんだ?』
「あぁ…これは…きっと、《くりすます》のお日にちでしょう。多分…」
まただ…。私の知らない言葉や記号…。
愛様を遠く感じてしまう。
佐助殿と愛様だけがわかる文。
また私の知らない貴女が増えてしまいました…。
『おい、大丈夫か?』
さっきまでの笑顔を消した三成を心配する政宗。
なにか、触れてはいけないものに触れてしまった気がして、
申し訳ない気持ちになる。
『悪かったな、開けちまって…まぁ、元気出せ。
愛に直接聞けばいい事だ』
そう言うと、
『じゃぁ台所借りるからな』
そう言って文を三成に押し付けて去って行く。
一人残された三成は、綺麗に戻された文を見つめて肩を落とした。
愛様は、教えて下さるでしょうか…。
この気持ちを、どうやって伝えていいのかわかりません。
貴女は、私だけの人…でいいんですよね?
心の中が、見えない靄で何も見えなくなるような、
この気持ちを、どうやって…
愛してるのに、こんなにも愛してるのに、何故でしょう、
まるで一人ぽっちのような気持ちになってしまう
早く貴女に逢いたい…