• テキストサイズ

イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第18章 くりすますをあなたと(三成)


駄目ですね…。
やっぱり二人が気になって、本の内容が何も入ってきません。
これは、後にしましょう。
愛様と佐助殿のところに参りましょう。





三成は、読んでいた書物をパタリと閉じると、
眼鏡を外して立ち上がる。


そして、二人のいる部屋へと向かった。
襖を開けようとしたその時、中から聞こえてきた愛の声に
ふとその手を止める。







くりすます…?
そういえば、一度だけそんな事を愛様が仰っていましたね。
あの時の愛様の顔はしっかりと覚えています。

とても幸せそうに笑って…そして、
『何でもないっ』と、少し寂しそうに笑いました。
あの時、何故か私はその先を聞けずじまいでした。


何故か…一瞬愛様が遠い存在に思えてしまって…。
まだまだ私の知らない愛様が沢山いるように思えたのです。



ん?《くりすます》とは、するものなのですね…
佐助殿はもちろん《くりすます》がどんなものか知っていらっしゃる…


《くりすますぷれぜんと》…初めて聞く言葉がまた…
そして、愛様の声がこんなに弾んでらっしゃる。
私は、てっきり《くりすます》とは愛様にとって寂しげなものかと…



一体、お二人は、いつ《くりすます》をするのでしょう。
《友達とくりすます》と、《恋人とくりすます》は何がちがうのでしょう。
私が《くりすます》を知らないばかりに、
愛様にあのようなお顔をさせてしまったのでしょうか…
/ 773ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp