第18章 くりすますをあなたと(三成)
今日の愛様は、朝からずっとソワソワしていらっしゃいますね。
ふふっ。とても可愛らしいです。
お声かけでもしてみましょうか…
「愛様、準備は整いましたか?」
『わぁ!三成くん、読書はもういいの?』
「もう少し確認したい事はあるのですが、
愛様がとても楽しそうにしてらっしゃるのを
つい見に来てしまいました」
驚いたお顔も、とても愛らしいです。
つい…こうやって触れたくなってしまいます…。
『…っ!三成くん…』
頬に触れただけで、真っ赤になってしまいましたね。
どうしてでしょう。
こんな些細な事だけでも、私はとても嬉しくなって…
もっと続きをしたくなってしまいます。
口付けをしたら、どんなお顔をされるでしょうか…
『んっ…』
おやおや、膨れたお顔も可愛らしい。
『もう、三成くん!
もうすぐ佐助君が来るんだから、見られたら…』
「ヒューヒュー。大丈夫。
もうしっかり見させてもらったから。ご馳走様」
『わぁ!ちょ、ちょっと、なんで音もなくそこにいるの?!』
「佐助殿、よくいらっしゃいました。
今日はゆっくりして行って下さいね」
さすが忍びですね。確かに音は無かった…けど、
気づいていましたけどね。ふふっ。
『はぁ…なんでそんなに落ち着いて出迎えられるの…
改めて、いらっしゃい、佐助君』
「お邪魔してます。
なんか、本当にお邪魔しちゃったけど…。
今日はお招き頂いてありがとうございます、三成さん」
「そんな畏まらないで下さい。
愛様と唯一の同郷のご友人ですから。
それに、佐助殿とは戦の後の宴でとても興味深いお話ができましたから、
もっと話して見たかったのですよ」
愛様と唯一、五百年後の日ノ本を共有している佐助殿…
貴方のことは、もう少し知っておく必要がありますから…
でも、その前にやる事は終わらせなければですね。
「私はもう少し確認しなければならない事があるので、
どうぞ、愛様とゆっくり募るお話もあるでしょうから、
お寛ぎくださいね」
二人にしておくのは少し気になりますが…