• テキストサイズ

イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第17章 我儘に甘えて(秀吉)


女中が用意した水桶と手ぬぐいで、
手際よく愛を介抱する政宗。



「ごめんね。ありがとう…」



申し訳なさそうに言う愛に、



『気にするな。今家康を呼んでもらってる』


と、優しく声をかけた。



『入りますよ』



その声とほぼ同時に、家康の声がする。



『あぁ、家康か』



襖を開けて家康が入ってくるなり、
今日一番のため息が漏れる。




『全く…あれ程無理するなって言ったのに。
あんた、まだ本調子じゃなかったんでしょ?
さっきも顔色悪かった』



そう言うと、手際よく持って来た薬草を用意する。




「ごめんね、家康も…」




『なんだ、愛具合悪かったのか?』


何も知らなかった政宗が家康に尋ねる。



『えぇ。この子、数日間物凄い高熱出してて…
でも、秀吉さんにバレるからって、医者も呼ばず女中を困らせてたんですよ。
たまたま俺が行ったから良かったものの…』



家康はそう言いながらも、手はずっと動かしている。




『そうか…。まぁ流石に今日はバレただろうな。
あいつが血相変えて駆け込んでくるのも、時間のもん…』


ー時間の問題ー
政宗がそう言いかけた時…





バタバタバタ



廊下から大きな足音が響いて来た。




(あぁ…秀吉さんに心配かけちゃう…)


愛が諦めたちょうどその時、勢いよく襖が開いた。




『愛!!!大丈夫か?!』
/ 773ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp