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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第13章 忍びの庭 終章


ーオマケー


「家康様!お招きありがとうございます!」

あぁ…もう来たのか。早いな…。

『どうぞ』

「失礼致します。あ、こちらですね?」

うわ、さっそく本…。まぁでも落ち込んで無さそうでよかった。
全く、愛も愛だよ。あの子、ああ見えて悪女だな…
まぁ…ちょっと俺も振り回されてるけど…。

「どうなさいました?家康様」

キョトンとした顔向けんじゃないよ、全く。

『三成、さっきは…悪かったな。その…愛に直接聞けって…』

「あぁ!その事ですか。大丈夫です。
愛様が佐助殿の事をお慕いしてるであろう事は計算済みですから」

え?なにその満面の笑み…怖っ!

『じゃあなんで、さっきあんなに暗い顔してたんだよ』

「あ、えっと…実はあの時、偶然にもこの書物の事を思い出していたのです」

『え?これの?』

「えぇ。確か、家康様がお持ちのこの戦術書は、略奪の術の専門書。
ですから、ちらっと見た時の戦法を思い出そうとしていたんです。
そうしましたら、家康様が貸してくださると言われたので!
やはり、わたくしたちは以心伝心と申しますか…」

『はぁ?』

それであの瞬間、あんなに満面の笑みになったのか…。
げんきんな奴だって思ったけど、やっぱり侮れないな。

『でも、この戦術書は結構えぐい手法ばかりだけど?
それで佐助の物になった愛を取ろうっていうの?』

わ、今度は凄い真剣な顔になった…。

「この書物には、城主も気づかないうちに全ての支配下の物が敵陣のものになっているという
興味深い手法が載っていますから…。きっと、私に勝利をもたらす助言があるかと思うのです」

『そ、そう。わかったから、もうそれ持ってさっさと行きなよ』

なに今度は凄い笑顔!

「折角ですから、家康様と一緒に参りましょう!
できれば相談に乗って…」

『断る!』

「え?あ、あれ?」

あっという間に部屋から三成を追い出すと、後ろ手で襖を閉める家康。

『あいつ…参謀の才は認めてたけど、ホント敵に回したらたちの悪い奴だな…』

三成とはやはり関わらないのが一番…改めて心に決めた家康だった。




オマケ 終
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