• テキストサイズ

イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第2章 特別な人(秀吉)


『やっぱり…私では、不足ですよね…。』

三成がこれでもかと悲しい顔をして愛に告げる。

「そ、そういうわけじゃないよ!
逆に、三成君に申し訳ないと思って!私につきあわせちゃ迷惑でしょ?」

慌てて愛が言うと、

『迷惑だなんて!
こんな大役、私で勤まるのか心配なくらいでして。
もしよろしければ、私と城下に出向いてもらえませんか?』

キラキラした瞳でそうまで言われたら、愛も断ることができない。

(三成君とゆっくり出歩くことも滅多にないし…。
これはこれで息抜きにしようかな。)

半ば、三成の熱意に根負けした形で、
愛は1日三成と城下に出ることにした。

「わかった!今日は宜しくね!」

そう言うと、三成は満面のエンジェルスマイルで愛に

『はい!宜しくお願い致します!』と言うのであった。




三成のエスコートは、城を出る石段から始まる。

『愛様、足元気をつけて下さいね。
よろしければ、お手を…』

そう言って手を差し伸べようとするのを、
愛は慌てて、

「だ、大丈夫だよ!1人で歩けるから…」

と、やんわり断る。

三成はあからさまに残念そうな顔をして、

『そうですか…』

と呟く。

「…!や、やっぱり手を貸してもらおうかな!」

そう言うと、愛は三成の手にそっと手を添える。

その瞬間に、三成の顔がカーーっと赤くなる。

(ち、ちょっと、自分から言っておいて照れないでよーーー!)

それを見て、愛も顔が熱くなる。

(これ、今日1日こんな感じなのかな…)

愛は先が思いやられるのであった。


/ 773ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp