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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第11章  忍びの庭 前編(佐助)


『愛様は、どうなさったのですか?』

昼餉の膳の前で、三成は秀吉に訊いた。

「あぁ、あいつなら隣の部屋で寝てる」

三成は目を見開いて、

『どこか、お具合でも…?!』

慌てている三成の様子に、軽く吹き出しながら、

「いいや。大事ない。お前と一緒なだけだよ」

秀吉は、三成が本にまみれて眠っていたという話を思い出し、
本当に似た者同士な二人だと笑っていた。
しかし、三成は何のことかわからず、キョトンとしている。

「愛は今日、一着仕上がったようで、
出来上がった途端に着物にまみれて寝てしまったんだよ。
全く、お前らは集中しだすと昼夜関係なくなるからな…
ほら、しっかり飯を食え」

秀吉言葉に三成はホッとしたように、

『そうですか。では、夕餉にはいらっしゃるのですね!
また美味しく食べられますね』

「お前…まさか今、あんまり美味しく無いとでも…」

恐る恐る秀吉が訊いて見ると、

『えぇ…なぜでしょうね。作られた方が違うのでしょうか…』

三成は、箸で摘んだおかずを不思議そうに見回していた。

「・・・・。」

秀吉が、少しだけ暗い顔をしている気がして、

『秀吉様、どうかなさったのですか?まさかお身体がどこか…』

と、的外れな事を口にする。

「いや、いいんだ。俺は別に…
だが、俺以外の奴には言うなよ、そう言う事。結構傷つくと思うからな…」

殆ど、誰の耳にも届かないような声で呟きながら食事をする秀吉を、
三成は心底心配そうに眺めているのだった。
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