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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第11章  忍びの庭 前編(佐助)


食事を終え、三人がお茶を飲んでいると、
愛付の女中が湯浴みの用意が出来ていると伝えに来た。

「ありがとうございます。では、準備して行って来ますね」

愛が出て行くと、秀吉は三成に、

『少し元気が無いみたいだったが、相当疲れたんだろうな』

と、話しかける。

『えぇ。とても真剣に、丁寧に選ばれていましたからね。
お疲れかもしれません』

と、三成も心配そうに言う。

「あの…」

それを聞いていた女中は、何かを言い淀む。

『ん?どうしたんだ?』
秀吉が続きを促す。

「えぇ…もしかしたら、私の見間違えかもしれませんが…」

歯切れの悪い物言いに、三成も更に心配そうな顔を見せる。

『どうした。些細なことでも言ってみろ』

更に秀吉が促せば、

「先程、夕餉のお声掛けに出向いた際ですが…
愛様を泣かれていたかもしれません。
心配事でもおありなのかと…」

女中の言葉に二人は驚きを隠せなかった。

『三成、 何か心当たりはあるのか?』

秀吉が険しい顔つきで訊くが、三成はしばし考えた後に、

『いえ…心当たりはありません』

と、答える。

「私の勘違いかもしれませんので…」
女中が申し訳なさそうな声を出すと、

『いや、女性の方がそう言うことには敏感だろう。
よく見ててやってくれ。お前の方が愛も話しやすいかもしれん』

と、改めて女中を向き直った。

「かしこまりました」

と頭を下げると、女中部屋を出て行く。

『三成、お前もあいつに何か変わった事があれば、すぐに言えよ?
俺たちが側にいるとはいえ、突然家族も友もいないところに連れてこられてるんだ。
俺がいない時も、しっかり見ててやってくれ』

『はい。承知しました。
そうですよね…愛様は…お寂しいのでしょうか…』

あまり見せない複雑な表情で、三成は何かを考えているように見えた。
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