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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第11章  忍びの庭 前編(佐助)


あれよあれよと、秀吉の御殿に暫く住まう事が決まり、
軍議を終えると、愛は移動をする準備を整える。

「準備っていっても、そんなに荷物ないし…
道具は全部揃えてくれるって言ってたしな」

自室に戻った愛は、ウキウキする気持ちを抑えながら、
自分の荷物を用意していた。


『愛、準備はできたか?』

襖の外から秀吉の声がかかる。

「はい。大丈夫ですよ」
そう言いながら襖を開ける。

『ひと月と短いが、大丈夫か?
あんまり無理はするなよ?』

秀吉が心配そうに言うが、

「大丈夫。だって秀吉さんの目が光ってるから、
しようとしても出来ないでしょ?」

愛はふにゃりと笑顔で言う。

(嬉しそうだな。三成の案だが、こいつが笑ってくれるなら良かった)

『よし、じゃあ荷物をよこせ。ウリも待ってるぞ』

そう言うと、秀吉は用意された荷物の包みをヒョイと持ち上げると、
愛を促しながら御殿に向かう。

愛は、この時まだ、全てが三成の案で動いていることなど知る由もない。




『光秀様、ありがとうございました。
愛様も喜ばれてましたね』

「あぁ。この分だと、自分が監視されることになるのを
気づいてなさそうだな。後は、外に出る時に一人にしないようにしろよ」

『畏まりました』

「それにしても、お前は随分楽しそうだな。
この件に俺が関わった事を秀吉が知ったら、どんな顔をするのだろうな」

光秀は、ククク…と笑いながら秀吉の不機嫌な顔を想像する。

『秀吉様も、愛様が近くにおられる方が嬉しいのではないでしょうか。
先ほどの広間でも、とてもお優しい顔をなさってましたから』

「まぁ、そっちは上手くやってくれ。どうにかひと月の間に鼠の尻尾を掴まんとな」

その言葉に今まで穏やかだった三成の顔は笑みをなくす。

『宜しくお願い致します。こう言うことは、私よりも光秀様の方が適任かと思いますので』

「優秀な参謀が言うのだ。間違いなさそうだな」

そう言うと光秀は楽しそうな顔で去って行く。

(愛様と上杉の忍び、これ以上合わせるわけにはいきませんからね…。
愛様は私がお守りせねばなりません)

光秀と別れ、三成も秀吉の御殿へと急いだ。
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