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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第11章  忍びの庭 前編(佐助)


「わ、私で良いのですか?
お城には沢山のお針子さんたちがいるのに…」

嬉しさと、申し訳なさが入り混じり、
愛は武将達の顔を見回す。

『いいんじゃないの?どうせなら腕の良い針子に作ってもらいたいし』
家康が言えば、

『お前は安土で一番腕が良い針子だ。俺が言うんだから間違いない』
政宗も後押しをする。

『晴れ着など、そうそう着るものでは無いから、長年新調していない。
お前の腕の見せ所だな』

いつもは意地悪なことばかり言う光秀までも、愛の作る着物を期待する。

『俺の御殿の一室を、お前の針小部屋として用意した。
お前の部屋も用意してあるから、出来上がるまでは寝泊まりし、自由に使ってくれ』

秀吉が優しい笑顔で言う。

「え?秀吉さんの御殿で?」

愛は、驚きを隠せずに声をあげる。

『愛様と、また美味しく食事ができますね』
三成もニコニコとエンジェルスマイルを見せた。

「なんで安土城じゃ無いんですか?」
不思議そうに首を傾げる愛に、

『貴様は三成と一緒で、集中すると周りが見えなくなるそうだな。
どうせなら、まとめて面倒見た方が効率がいいと、秀吉が申し出た』

信長の説明に、秀吉も頷く。

『そうだぞ?どう考えてもその方が効率がいい』

愛は、一人でウンウンと頷き、納得している秀吉と、
隣でニコニコしている三成交互に見て、もう揺るがないことなのだと察する。

「わかりました。秀吉さん、三成くん、お世話になりますね。
えっと…因みにいつまでに仕上げれば良いのでしょう…」

一番気になる事を口にする。

『宴はひと月後に行われます。
期間があまりございませんが、大丈夫でしょうか』

三成が申し訳なさそうに愛を見る。

「ひと月か…。わりと急がなきゃだけど、やらせてもらいます!」

愛は素直に自分が必要とされている事が嬉しかった。
日頃、世話をかけっぱなしの武将達に恩返しする気持ちも込めて。

『それでは、さっそく今日反物の選定に行くが良い。
三成、みよしのには伝えてあるのか?』

信長が三成を見る。

『はい。みよしのの主人には話を通してございますので、
昼餉が終わりましたら愛様をお連れいたします』

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