• テキストサイズ

イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第1章 ワームホールはすぐ側に(家康)


「愛は、死に場所を探してたって言ったけど、
そんなに仕事だけを見てたのに、なんでそうなるの?」
家康は佐助の質問に答えず、自分の質問をした。

『また、依頼が来たんですよ…。
祝言を題材にした会の…。

でも、愛さんは前のようには出来なかった。
誰を想っても、案が出てこなかったようです。
同時に仕事に打ち込んできて、忘れようとしてたものを
思い出してしまった。
もうとり返せ無いものを失くしてしまったんだということを。』

「家康、お前まさか…」
秀吉が険しい目で家康を見る。

「はぁ…
その通りですよ。政宗さんに嫉妬して、俺は愛に
過去の馬鹿野郎と同じような事言って愛を傷つけたんです…」

『でも…』
佐助の言葉に2人は目をやる。

『愛さんは言ってません。
最後の言葉を。
きっと、怖かったんでしょうね、同じ事繰り返してしまうのが。』

「全く…お前たちはしょうがないな。
今日はもう遅い。明日しっかり謝れよ?」
秀吉が、世話焼きの顔に戻り、家康にいう。

「わかってますよ…
そういえば、なんで佐助は愛を見張ってるの?」
家康が、根本的な質問をなげかける。

『それは…
実は、明日、この時代と俺達がいた時代を繋ぐ
最後のワームホールと言うものが繋がる日なんです。
もう、この時代で生きることを決めた僕らには関係ないのですが、
ワームホールの出現場所が、愛さんを追ってきているので…』

「ちょ、ちょっと待って急に話について行けない…」
家康が一旦佐助を遮る。

「つまり、明日、愛が元いた時代に帰されてしまう可能性があるってことか?」
自分なりに理解した秀吉が訊く。

『さすが、秀吉様。まさにその通りです。
だから、愛さんには、明日は雷が当たるような場所には
出ないように伝えてあるのですが、心配なので念の為見張っています。』

/ 773ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp