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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第1章 ワームホールはすぐ側に(家康)


『私の事一番わかってくれてると思ったのに、ひどいよ!
そんなに私の事信じられないなら
もう、私の側に現れないで!!』

「それは、しょうがないだろ、そいつが全面的に悪いじゃないか。
愛がそう思っても全然悪くない」
秀吉がウンウンとうなづきながら言う。

ですが…と佐助が続ける。

『ですが、愛さんも本心じゃなかったんです。
だって、お題が祝言の物の男性側に常に想い続けてきた人ですよ。
愛さんは、彼が本気で言ってないことも、
ヤキモチで言ってることも全部わかった上で、
最後の一言を言ってしまったんです。

「成る程…」
秀吉はそうつぶやくが、家康は微動だにしない。

『その日、喧嘩別れをして、仕事場によってから帰宅中に
愛さんは泣きながら自分の言ってしまった事を後悔したそうです。
その頃、彼は愛さんのお兄さんに今日会ったことを報告し、
それはそれで、同じ様に後悔していると言っていた。
お互いが後悔してるなら問題ないと思ったお兄さんは、
彼を気晴らしに車でドライブに誘います。
ドライブってのは、馬に乗って遠出みたいな感じです。』

「まさか…それで…」
家康がようやく声を出すと、

『えぇ。
その遠出で、2人は事故に巻き込まれ、帰らぬ人となりました』

「なんで、その彼はお兄さんと、どらいぶ?に?
仲よかったのか?」
秀吉が質問する。

『元々、お兄さんと学校の同級生でした。
その2つ下に愛さんと僕がいました。
俺と愛さんは幼馴染です。』

「だからそんなに詳しいのか…」
秀吉が全てに納得する。

『だから、愛さんは、自分のせいで2人が死んだと言っていました。
自分が、〈もう私の側に現れないで!〉なんて言ってしまったから。

それからの愛さんは、人が変わったように誰も寄せ付けず
仕事だけを見てました。
俺でさえ…、元どおりに話せるようなったのは、こっちに来てからです。
今のような穏やかな愛さんは、家康さんたちが側にいるようになってからです。』

そこまで話すと、
『わかってもらえました?俺の言いたいこと…
愛さんが、立ち去った理由を。』
と、家康を見る。
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