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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第4章 恋の試練場


『皆さんは、愛様の事がとっても大切だと思いますし、
既に安土城には欠かせない存在になっていると思います。
ゆっくりで大丈夫ですから、愛様の心の傷を癒す為にも
今一度、皆さんの知らない所を知ってあげて下さい』

そう言うと、握っていた手を引き寄せ、柔らかく愛を抱きしめた。
それは、三成の優しさが伝わってくる、優しく包み込むような抱擁。

愛は、堪えていた涙をポロポロ流し、三成に身体の重さを預けた。
三成は、愛が泣き止むまで、背中をさすりながらずっと腕の中に閉じ込めていた。

どの位たっただろうか。愛の涙も漸くおさまり、
三成の中から「ありがとう。もう大丈夫…」という声がした。
その声を合図に、三成が愛を解放する。

(ずっとこのままでいたかったですね…ふふっ)

愛が見上げると、三成は柔らかい笑みで愛を見た。

『愛様、困った時はいつでも私を頼って下さい。
泣きたい時でも、辛いときでも。怒っている時でも。
私に出来ることは少ないかもしれませんが、いつでも愛様の心に寄り添いますから。
だから、約束ですよ?』

そういうと、最高のエンジェルスマイルをキラキラと放出させた。

「ありがとう、三成くん。
織田家の優秀な参謀である三成くんが私にくれた策だから、
ゆっくり実践してみる事にする!頑張ってみんなを攻略してみるね」

そういって微笑む。

『良かった。笑顔になってくれましたね。
折角の楽しかった一日の最後を、愛様の涙で終わらせたくは無いですから』

そう言うと、三成はそっと自分の膳の前に戻り、
『食べましょう』と愛を促す。

それからは、光秀や政宗の面白い話や、秀吉や家康の失敗話などを
三成は愛に暴露していき、
愛も、「そうなの?!見えない!」を連発する、笑いの絶えない夕食となった。
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