• テキストサイズ

さにわのはなし【刀剣乱舞】

第7章 6:つうほうのはなし ※




戦闘領域内に男士を送り出し、
コクピットのような操作卓に腰を下ろす。

審神者が指揮を取るためのシステムを起動。
何千回と打ってきたID、パスワードを入力。
眼前の壁一面に、戦闘領域内の景色と、
男士のステータスが表示される。

「こちら丙午。第一部隊、聞こえてる?」

いつもの調子で呼びかければ、
クリアな音質で返事が6つ。

「今回のお仕事はいつもどーり、
目標の無力化。
勝利条件は、領域外にぶっ飛ばすか、
男士本体の生存を削るかです。

相手部隊が準備できしだい、
作戦行動を開始します」

«了解。いつも通りで、いいんだな»

お決まりの説明に、国広が低く念を押す。
相手の審神者の経験が浅かろうが、
手を緩めてやる必要は無い。

「いいよ。いつも通り、で」

そのいつも通りが、
人体を徹底的にバラバラにする
ショーのような戦い方でも。

「躊躇と恐怖がどう負けに繋がるか、
ちゃんと見せた方がいいでしょう」

どんなに不慣れでも、
遡行軍も検非違使も、
手加減などしてくれないのだから。

相手部隊が揃ったと通信が入る。

「それじゃ、索敵よろしく」

演練が、始まった。
/ 73ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp