第79章 愛のカタチ
「続き、したいな。」
ちゃんを抱えて、車の助手席へ一緒に乗り込む。
「続きって‥」
「ちゃんのキスが気持ち良かったんだよ。だめ?」
横抱きにして、膝の上に座らせていたちゃんの足からブーツを抜き取る。
片手を取って、僕の肩へ掴まらせちゃんの首元に頭を付けた。
「‥お願い。」
今日は僕が君の好きな人だろ?
恋人の様に愛してよ、彼へするみたいに耳元で囁いて。嘘じゃない最上級のあの言葉を僕にもちょうだい?
「ねぇ、…」
左手を頬へ這わせ、親指で薄く開いた唇を撫でる。目をじっと見詰めたまま、おねがい、と口を動かす。
「……誰にも、内緒だよ?」