第79章 愛のカタチ
「ね…恋人みたいにキスしてみてくれないかな?」
ちゃんを対面になるように膝に座らせて、両手で腰を押さえる。困ったように目を泳がせたが、観念したように首に腕を回してきた。
「…光忠、あーん。」
あーん?
あー、と口を開けると、ちゃんが僕の舌を啣える。
舌の裏をつつ、っと舐め上げて舌の先と先が軽く触れるくらいのところをちろちろと舐めた。僕の目をじっと見詰めたまま、舌を絡ませてから全部を啣え込む。
ああ、これじゃまるで…
舌を吸ってから上下に動かすその動きに、無理やりちゃんの口を犯した時の事を思い出した。
「っは……」
おしまい、と僕の頬を撫でて離れたちゃんの手を掴む。
「………出よっか?」