第79章 愛のカタチ
僕の親指をぺろりと舐めて、妖艶に笑う。
こんな顔も出来るのか、薬研君が言った通りだね。ちゃん、君は綺麗だ…
背中を撫でて、両手を腰に巻くと、伸びてきた両手がそっと僕の頬を包む。あーん、という唇の動きから、また熱い口付けが始まった。
愛情には六種類あるんだって。知ってるかい?
エロス、ルーダス、ストロゲー、プラグマ、マニア、アガペー
長谷部君がアガペーだとしたら、僕はエロスだ。
鶴さんはルーダス、伽羅ちゃんはストロゲー、薬研君がプラグマ、一期さんがマニア‥かな。
人間の世界って本当に面白いよ。
気持ち一つに種類を作るんだもの。だから僕は、君からの"最上級"が聞けないんだよね…
ちゃん、君に愛されたい。