第79章 愛のカタチ
不安そうに見上げるその顔も良いね。
こっちに来て、戦いもなくふわふわした生活をしてるせいかな?ちゃんの事ばかり考えちゃってるんだ。
敵を斬った後の、高揚感みたいな‥
でも、浅ましい気持ちでいっぱいだなんて知られたら格好悪いよね。
「‥光忠?」
髪を撫でて掴んでいた肩から手を離す。
「ごめん、冗談だよ。何もしない、少し顔が見たかっただけさ。」
と笑うと、少し悩んでから僕の背中に腕を回す。
「え、ちゃん?」
「きっと"彼女"なら、こうするから。」
予想外のそれが嬉しくて、腕の中のちゃんを、ぎゅっと抱き締め返した。
…でも良いのかな、僕は君が思うより貪欲なんだよ?