第77章 幼心
「伽羅ちゃん、皆は?」
「…話をしているらしい。」
けんかなの?と心配そうに聞いてくるに、大丈夫だと返して頭を撫でる。
「それより、食ったら風呂だぞ。一人でも入れるか?」
「お風呂?まだ頭洗えない。じゃーってするの怖い。」
はぁ…
一人で入らせようと思ったが、流石に無理か。
「……俺も一緒だ。」
「本当に?やったぁ、カレー食べちゃお!」
みっちゃんはお料理上手ね、おやつも後で食べなきゃ!と喜ぶ。
「…野菜も食えよ。」
人参を掬って差し出すと、ぱくりと食べる。まるで小動物みたいだな。確かに可愛いが、そろそろ戻った方が良いだろう。
柄じゃないが、後で少し話でもしてみるか…