第77章 幼心
洗った食器を片付けると、がタオルを抱えて走って来る。
「お手伝い出来なくてごめんね、終わった?」
「‥ああ、大丈夫だ。行くか。」
抱き上げて脱衣場に下ろすと、タオルを置いてから、ばんざいしてー!と両手を上げる。
袖の先を持って引っ張り上げれば、すぽーん!と言いながらしゃがむ。
「‥ふっ、何だそれ?」
「だっぴ!うさちゃん、またね。」
綺麗に畳んだ服を洗濯籠へ入れる。
棚の上にあった国永が買ってきた白いアヒルを渡すと、喜んで下着も脱ぎ、準備かんりょ!と宣言した。
「冷えるから先に入ってろ。」
抱えて洗い場へ入り、かけ湯をして湯船へ入れてやると、あちち!と言いながらも、大人しく肩まで浸かった。