第77章 幼心
を抱き上げ猫部屋へ移動する。
下ろすと、部屋の隅に重ねてあったクッションを持って来て、ねんね、と言った。
「ねんね?」
「うん、とんとんてしてあげるから、ねんね?」
正座をしてクッションを膝に置く。が、そんな小さな膝に頭を乗せたら痛いだろ…
こういう時はどう対処したら良いんだ?
方法が思い付かなかったから、壁に凭れてを呼ぶ。
「…、来い。」
「ねんねは?」
良いから、と近くへ来たを胸に抱く。
「こっちのが眠れる。も足、痛くないだろ…」
やっぱり伽羅ちゃんは優しいね、と笑うの、とんとんと背中を叩く震動で、気付くと眠ってしまっていた。