第77章 幼心
「はは、そうですね…夕飯の後でも宜しいですかな?」
「偉いじゃないか、一期ー振。流石は粟田口のお兄さん、だなぁ?」
こんな時、粟田口の鯰尾辺りなら、不穏な気配を察知!とか言えるんだろうが、生憎俺はそんな性格ではない。
「‥大倶利伽羅の旦那、あれ何があった?解るか?」
「……知らん。興味が無いんでね。」
だよなぁ、と頷いて溜め息をつく。
あいつ等のごたごたはどうでも良い、今日は朝から賑やか過ぎた。少し静かにしたい。
「……、向こうで少し休もう。ここは五月蝿い。」
「ん?疲れちゃった?よしよし、とんとんてしてあげるからね。」