第77章 幼心
「……ナツとコナだ‥帰ったら遊ぼう。」
座り込んでいたを抱き抱えてそう言うと、にこにこしながら約束ね!と、小指を出す。
ああ、約束だ。
小さな小指と指切りを交わして、頭を撫でると、またぎゅっと首に抱き付いた。
「伽羅ちゃんはお料理出来るの?」
「…まぁ‥一応な。」
「そっかぁ!じゃあ、良いお嫁さんになるね!のお嫁さんだねー?」
何だそれ、と失笑すると、今日は一緒にごはんを作ろうだとか一緒にお風呂して一緒に寝ようだとか、一気に喋る。
嬉しそうに肩で息をするを抱き締めた。
……くそ、こいつ可愛いな。
これなら、もう少しこのままで居ても構わないかもしれないな。
つい、そんな馬鹿な事を思った。