第77章 幼心
「「え、大将だったの?小さいね、懐入れるかなぁ‥あ、俺信濃藤四郎。俺、秘蔵っ子だからあんまし知らないかも。でも、仲良くしてね?」」
買い出しを済ませ、をおぶって家へ帰り、今に至る。
「………よろしくぅ。」
大将と呼ばれた事が不満な様で、俺の膝の上で顰めっ面をしているところだ。
「あるじーとか、たいしょーとかばっか。」
「え、えっと、うちの弟です。これから仲良くしてあげて下さいね?」
「‥うん。」
取り繕う様に苦笑いしながら、の頭を撫でる一期ー振をちらっと見てから、遊ぼう!と俺の手を引く。
いつものなら、小一時間新しく来た奴と話しているが、そこは流石子供、としか言えないな。