第75章 花浜匙
ぺりり、とゆっくり捲ってみれば、上手く乾燥した花が並ぶ。
「上手くいったみたいだ!ひと安心だな。」
「鶴さん、出来たの?…ふふ、可愛らしいね。この色にした意味はあるの?」
「あぁ、色によって花言葉が変わるらしい。驚きだろ?光坊ももうすぐ完成か?」
「こうして…グラサージュでコーティングして、冷やしたら出来上がりさ。」
こりゃ主が喜びそうだな。
光坊は、俺が来る前から随分主に入れ込んでた様だし、好みは完璧に把握してるって訳か。
いや、参ったね。
さてと、らみ‥なんとかってのの使い方でも聞きに行きますかね。