第75章 花浜匙
『馬糞集めてきました!とか、どうです??』
「あははは、お腹痛い!!ずお!本物だ!」
ほぉ、良いね、声真似はウケが良いみたいだ。光坊達にも教えてやろう。
「‥っはぁ、それより、いつから居たの?買い物からいつ帰ってたの?全然気付かなかった。」
「そりゃ、気付かないだろ。きみ、本丸の新人達と色々話し込んでたみたいだからな。そうだな、半時前には帰ってたぜ?」
おっと、忘れるところだった。
買い物から帰って、ベッドの下に入れておいた物を取り出す。
「これを、きみに渡そうと思ってな。探してきたんだ。」
「え‥?」
透明なビニールと白い包装紙に包まれたそれを手渡す。