第75章 花浜匙
「「あ、兄者ぁああぁぁあ!!!!?」」
「あぁ、惜しい‥」
はは、新入りが増えて、うちの本丸はまた賑やかになったもんだ。これなら主は余計な考えをするのも減るだろう。
しかし、ベッドに寝転がって背中を見詰めていたが、流石に飽きたな…
お、そうだ!
『ちゃん、僕、見てるだけはもう飽きちゃったな。』
「ん"っ!!!?」
可笑しな声を出しながら勢いよく振り返った主が、俺の顔を見て驚く。
『驚いたかい?ちゃん?』
「うわ!みっちゃんみたい!やだ、そんなの鶴丸じゃない!」
「そうか?結構似てるだろ?」
大笑いしながら傍へ寄ってきて、俺の頬を両手で挟む。