第75章 花浜匙
「「大将か?後藤藤四郎だ。うちは兄弟がいっぱいいるけど、背が高めなのが俺だ。チビどもの事で困ったら俺に言ってくれよな。」」
「よろしくね、後藤君。しかし君、前髪のぴょこぴょこ可愛いね!あぁ、早く触りたい!」
まさか様子見に行ってもらった大阪城の一階に居るとは…と、新しく来た短刀と会話する主をそっと後ろから観察している最中だ。
勿論、気付かれてないぜ?
「ばみちゃん、何階まで行ったの?」
「「…34?だったはず。」」
「そっか、お疲れ様。髭切と膝丸は大丈夫だった?うちの本丸は大阪城初参加だからね、加減が解らないし心配してたんだよ?」
「「大丈夫だよ。ちょっと鬼退治しただけさ。ね、えっと…ぴ…ひ‥肘丸?」」