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うちの本丸【刀剣乱舞】

第73章 帷


「…ちゃん、君は何から逃げてるのかな?僕達では何も出来ない?」

足を伸ばして座り、ちゃんを抱き上げて、僕の胸に抱き留めてから続ける。

「…ねぇ、君が怖がってる物は何なのかな‥」

つつっと頬を伝った涙を唇で拭う。

あぁ、泣かないで。

内に溜め込んで苦しい思いをするなら、全部吐き出してしまえば良いよ。考えるだけで苦しい事だとしても、一人でなんて泣かせたくないんだ。

「僕にも一緒に考えさせてくれない?」

「光忠…私‥」

顔を上げたちゃんからまた涙が溢れる。
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