第71章 草双紙
「また誰か怪我するかもしれないじゃない?兄弟が痛い思いしてるの、嫌でしょ?」
「主殿、私達は刀ですよ?主に使われてこそです。‥それに、うちの本丸には主殿の為に戦って嫌になる者はおりません。」
主殿以外が、うんうん、と頷く。
「一期ぉ…よし!皆、今日は昼まで一期さんをお借りします。宜しいですね?異論は認めません。」
「は………主殿?」
「ふふ、こうなったら主ちゃんは梃子でも動かないからね。」
「はぁ、行ってこい。主も気を付けて行ってらして下さいね。」
んじゃ片付けるよー!の掛け声で、居間はあっという間に綺麗になった。